残ったのは敗北感 妻たちが夫の不倫相手に会いに行く動機

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わざわざ夫の不倫相手に会いに行かなくてもいいのではないかと思うが、ここ数年、妻が相手の女性に会いに行くケースは増えている実感がある。

「どういう女性か興味があって」が動機

「最初は、とにかくどういう女なのか見てみたい。そんな興味からでした。電話して名乗ったら、相手は独身女性だったのでビビって声が震えてました。そこで図に乗って居丈高になったんですよ、私」ヒロカさん(40歳)はそう言った。

嫌みの1つも言ってやろうと出かけてみると、相手が若くてきれいなのにびっくりしたという。

「あのとき、夫は42歳、彼女は27歳くらいだったと思います。どうしてこんなきれいな子がわざわざ夫なんかと付き合うんだろうと一瞬思ったんですが、女としては打ちのめされました。肌もきれいだし、スタイルもいいし」

その敗北感が怒りに変わり、ヒロカさんは呼び出した喫茶店で大声で言った。

「若いんだから、不倫なんてやめなさい。私の夫を返してちょうだい」

場所は彼女の会社近くだ。知り合いがいたら、彼女が不倫していると噂を広めてほしいとさえ思った。

「結局は目の前で夫に電話をかけさせて『別れる』と言わせたけど、あのときの敗北感は今も覚えています」

夫の彼女が年上女性でも感じた敗北

では、夫の不倫相手が年上女性だったら、妻は勝ったと思うのだろうか。

実は、年上でも敗北感を味わってしまうのだという。

アイコさん(45歳)が経験談を話してくれた。

「うちの夫は同じ町内の奥さんと付き合っていたんですが、その奥さん、夫より8歳も年上なんですよ。私より10歳上。いつも派手な格好して町内でも噂になっていた。そんな女と夫が付き合っていたなんて。本当にショックでした」

夫と彼女が付き合っていると確信を得たので、アイコさんは彼女の家に行ってみた。

すると彼女は「はーい」とだるそうな声で、ネイルをつけながら玄関を開け、足で押さえたのだという。

「どうしてこんな女にと思ったけど、夫は彼女に魅力を感じたんでしょう、きっと。いいトシして胸の大きく開いた服を着てだらしない。

そう言ってやったら『あなた、私が羨ましいんでしょう』って、にやりと笑って。

どうにもならないと思ったから、そのまま帰ったんですが、帰る道々、悔しくてたまらなかった。あんなわかりやすいチープな色気にはまる夫がバカだと心底思いました」

紆余曲折、すったもんだあって彼女の家は引っ越していき、夫の不倫は終わったが、アイコさんは今もあのときの悔しさ、プライドがずたずたになった感じは忘れていないという。

相手が若くてきれいでも年配でも、妻の言葉にならない敗北感と夫への不信感は残り続ける。

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