休めない理由=制度<風土<上司の構図

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休みを取りたくても多くの現場で「休めない」と言われているのはなぜなのだろうか。
日本人の有給休暇の取得率の低さはしばしば話題になるが、そもそも日本人は休みたいと思っていない人が多いのではないだろうか。

頭の堅い「粘土層」上司がボトルネックに

長時間労働を解消し、生産性を高める「働き方改革」は、いまやどの企業にとっても急務となった。だが一方で、実際の現場では『定時に帰るのは難しい』『休暇がとりにくい』という声がいまだに圧倒的多数だ。

なぜここまで「休めない職場」が多いのか。

日本人が休めないのは、本気で『休みをとりたい』と思っていないからです。とくに中高年以上は、高度成長期の価値観をいまだに引きずり、長く働くことが美徳であると信じている。若い世代の意識は随分変わりましたが、頭の固い五十代以上の 『粘土層』が古い考え方を捨てない限り、会社全体を変えるのはなかなか難しいのが現実です。

職場を変えるために必要なのは、『制度より風土、風土より上司』です。いくら男性の育休制度を作っても、『男性社員も育児のために休むのは当たり前』という風土があり、それを部下に勧める上司がいなければ、誰も休もうとはしません。

「ドイツ人の働き方」を日本人も見習うべき

そもそも、なぜ本気で休みたいと思えないのと言えば、仕事以外にやりたいことがないからだ。

日本のサラリーマンと話すと、『家に帰ってもやることがない』という人が多いことに驚かされます。これがドイツの会社なら、社員たちは朝七時半には出社し、全力で集中して働き、夕方四時には帰っていきます。そして毎晩家族と夕食を共にし、子供とキャッチボールしたり、家事や庭の手入れをしたりする。ドイツの人にとっては、それが当たり前なのです。

ところが日本人で、平日に家族と食事をする人がどれだけいるか。それどころか、『たまに早く家に帰ると、妻や子供に煙たがられる』という人までいる。でも、そういう家族にしてしまったのは、自分自身です。

仕事しかない人生を送ってきた人は、定年を迎えた瞬間に何もかも失います。その後に待っているのは、寂しい老後です。

「家族と一緒に過ごしたい」「趣味やスポーツのために時間を使いたい」といった「やりたいこと」さえあれば、何とか工夫して仕事を速く片付けようとするもの。

忙しさを言い訳に休みをとろうとしない人は、「結局のところ『休みをとれない』のではなく、『休みをとらない』だけではないか」。

『働き方とは、生き方である』。本来はまず『自分が幸せになるにはどう生きるべきか』という人生設計があり、そのためにどう働くのかを考えるべきでしょう。ところが多くの人は、生き方を考えずに、働くことばかり考えている。それでは日本人の働き方が変わることはありません。

残業を減らしても「暇そう」と思われないコツ

中間管理職が自分のチームの働き方を変えるには、上司と密にコミュニケーションをとることがカギになります。

さらに、節目ごとに上司への報告を欠かさず、こまめに現在の状況を伝えることが大切です。

すると上司も『残業は減っているが、ちゃんと結果は出ているから、手を抜いているわけじゃないんだな』とわかる。そうすれば、やり方にも口を出さなくなります。

これを何も言わずに勝手にやろうとすると、『あのチームは毎日早く帰って暇そうだから、もっと仕事を与えよう』となってしまう。新しいことをやりたいなら、自分の上司と丁寧にコミュニケーションし、信頼関係を作ることが重要です。

会社が変わらないなら自分のチームを変えよう

部下を昇格させるための社内的な根回しにも全力を尽くす。すると何も言わなくても、部下たちが残業を減らそうと努力や工夫をするようになる。だから邪魔をされるどころか、むしろ仕事はどんどんやりやすくなる。

いきなり会社全体を変えるのは難しいかもしれない。でも、自分のチームを変えることはできる。そこで結果を出せば、それを認めてくれる人も少しずつ増えていくはずです。

「粘土層」の世代の価値観が変わるのを待っていたら、いつまで経っても「休める職場」は作れない。まずは管理職がみずからの生き方を見つめ直し、自分のチームの働き方から変えていくことが必要と言えるだろう。

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