あの秀吉も?知っておきたい認知症の症状

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昨日食べた物が思い出せない、知人の名前が出てこない、こういった物忘れは良くあることと思い、つい流してしまいがちです。
でも、そんなささいな出来事こそが認知症の兆候といわれています。

年齢とともに有病率が高まる認知症は、超高齢化が進む日本において、いつ誰がなってもおかしくない身近な病気です。

実は、私たち日本人がよく知っている、あの有名人も認知症だったという説があるのです。

卓越した人を見る目と、敵さえも味方にしてしまうほどのカリスマ性を備えていた豊臣秀吉。

彼の生涯については、これまでにたくさんの書籍や映像で描かれているので、おおよその人物像はご存じの方も多いことでしょう。

たくさんの人に支えられて天下を取った彼ですが、晩年には二度の朝鮮出兵、茶人・千利休や甥の関白・豊臣秀次を切腹させるなど、当時の人や今の研究者も首をかしげる奇怪な行動を取るようになっていきます。

そういった不可解な言動や行動についてはテレビドラマでも取り上げられました。

何度も同じ命令をしているのにもかかわらず、そのことを自覚していなかったり、妻が作ってくれた昔からの好物をまるで元々好きでなかったかのように「まずい」と言って打ち捨てるなど。

この秀吉の行動に対して歴史学者たちの間では諸説あり、実は認知症を患っていたのではないかという一説もあります。

その症状、もしかして「認知症」かもしれません

「認知症」はとても深刻な症状を伴います。

一方で、高齢になるにつれ多寡はあるにせよ、多くの人が経験するのが「物忘れ」です。

しかし、物忘れと認知症は一見すると似たような症状ですが、各々に特徴があり見分ける必要があるのです。

物忘れと認知症は見分ける必要がある

「物忘れ」の場合、忘れたことを自覚しており、きっかけがあれば思い出すことができます。

脳の機能は加齢により老化していくものなので、誰にも起こりうる自然なことと言えるでしょう。

それに対して、「認知症」は忘れたこと自体を自覚しておらず、きっかけがあっても思い出すことができません。

さらに認知症が進行すると、忘れるだけにとどまらず、以下のような症状が現れ、次第に日常生活に支障を来すようになってくるのです。

認知症が進行すると現れてくる症状

出典:公益社団法人認知症の人と家族の会 ウェブサイト「家族がつくった認知症早期発見のめやす」
日本人の認知症の約5割がアルツハイマー型認知症。認知症の種類によって症状は変わる。
認知症とは脳の機能障害による症状を引き起こす病気です。『知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス 』(厚生労働省)によるとその症状はさまざまで、原因疾患はいくつかの種類に分けられます。

(1)アルツハイマー型認知症

男性よりも女性に多く見られる傾向がある。脳神経が変性して脳の一部が萎縮していく過程で起きる。

(2)脳血管性認知症

女性よりも男性に多く見られる傾向がある。全体的な記憶障害ではなく、一部の記憶は保たれている「まだら認知症」が特徴。

(3)レビー小体型認知症

アルツハイマー病とパーキンソン病の特徴を併せ持つ疾患で、特徴的な幻視や寝ぼけ症状が起きる。

(4)前頭側頭型認知症(ピック病など)

記憶障害よりも性格・行動面の変化が目立つ。

認知症の原因となる疾患

認知症の原因の50%がアルツハイマー型認知症

レビー小体型認知症研究会によると、日本人に最も多い認知症は、(1)のアルツハイマー型認知症で約50%、次いで多いのが、レビー小体型認知症で約20%です。

認知症は治療よりもむしろ「予防」が肝要

2012年に発表された厚生労働省の調査によると、全国の65歳以上の高齢者人口3,079万人に対し、認知症高齢者の数は約462万人おり、約7人に1人が認知症と認定されています。さらにその割合いは年々増加傾向にあり、2025年には約5人に1人という高い数字が予測されているのです。

2025年には約5人に1人が認知症に

出典:厚生労働省「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)  ∼認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて∼(概要) ※はメットライフ生命にて算出
認知症は脳の病気であり、現時点では完治することはありません。そのため、他の病気以上に治療よりも予防が大事であり、効果的です。自覚することが難しい病気なので、本人はもちろんのこと、身近な存在である家族が、日々の行動に注意を払うことが発見の第一歩となります。わずかでも変化を感じたのなら、ひとまず認知症を疑ってみてください。

“人たらし”とまで言われるほど、さまざまな人に好かれ、天下を取るほどの才能にあふれた秀吉ですら勝てなかったと思われる認知症。

当時は病気に対する理解はもちろん、治療法が存在しなかったため、ただ悪化の一途をたどるだけでした。

ですが、技術が進んだ現代医療の現場では、正しく診断することができ、的確な治療を受けることが可能です。

ただの物忘れと思わずに、まずはその実際を正しく知ることで予兆をとらえ、早期発見・早期改善に務めていきたいものです。

お時間のある方に

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